The most sensitive girl

家族のことは愛している。

幸せになってほしい。

だが、秋休みに少々やりすぎた。

極めつけは、最終日一日前、

友だちと釣りに出かけたまま、

いつ帰ってくるかわからない息子くんが気になり、

行きたい場所があったにも関わらず

家で過ごした。

言っておくと、

暗くなるまで帰ってこないのも息子くんの自由で、

家で待っていることも、私がした選択。

だけど、

だけどさ、

そういう大人思考について来れない部分が

私の中にはあるんだな~。

名づけて

The most sensitive girl
(すっごく感じやすいお嬢ちゃん)。

彼女がキゲンヲソコネルと

もうダメなのですよ。

なので

翌日(秋休み最終日だったけれど、また釣りに行く息子は放って)

旅に出ることにした。

彼女の行きたいところへ行って

彼女の見たいものを見て

食べたいものを食べる、

と約束した。

この約束は

ユメユメ破ってはなりませぬ~。

最近、また私の視界にチラチラする

中沢新一の「野生展」

を見に行きたかったんだけど

まだでした~。

そこでFBのイベントページを

適当にスクロールしたら

なんか懐かしいものが飛び込んできた。

ピーター・ブルックの「世界一受けたいお稽古」。

そこで行ってきました。

場所は?

逗子プラザホール?

映画館じゃないのね。

ちょうどランチ時。

でも、計画は立てず。

土地勘のない場所なので、

行き当たりばったり。

ちょっと敷居の高いイタリアンを2軒パスして

まず開催場所を確認。

オット、開演までもう40分

ゆっくり食べている時間はないな、と

あたりを見回したら

ありました~。

今のニーズにぴったりな
 
さっきイタリアンに食指が動かなかったのは

このせいか?

懐かしい沖縄そばをいただき

これも久しぶりに原点回帰の

オオカミ本を片手に、の幸せな時間。
 
最近、やらなきゃいけないこといっぱいで

よくがんばった~!!!

ブルックの映画を見て

感じたことも

懐かしさ。

ピーター・ブルックさんは演劇界の巨匠で

生ける伝説。

私は彼と30年来一緒に仕事をされている

土取利行さんの立光学舎に

ほんのひと時

遊ばせていただいたことがあり

ブルックさんのことは彼の周囲にいた人から

聞いたのみ。

「懐かしい」というのは

あの稽古場に流れている

よりよいものを目指したいという

純粋なクリエイティビティ

の中に

たしかに私は「いた」ことを

思い出した、

ということ。

再びその中に身を置きたいと

強く願う、ということ。

そして、それは

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

外に求めるんじゃなくて

私が作り出していくものだ、

ということ。

私の中のthe most sensitive girl

あなたはいつだって

私を導いてくれる。

ブルックさんの言葉はシンプルで力強い。

ひとつだけ紹介する。

「このワークショップを役者たちと行うことで、
皆が達成したことというのは
『技術を習得した』とか
『もう安心して演技ができる』と感じることではない。
『自分はかつてないほど豊かな真理に直面した。
それを糧とするには自分の基準を引き上げ、さらなる努力が必要なんだ』
と気づくことだ」
(映画パンフレット「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」より)

最後にこの映画を配給した

pictures.dept.について触れておきたい。

この映画にイキイキとした字幕をつけてくださった

汐巻裕子さんは、pictures.dept.の代表取締役でもあり、

逗子を拠点に上質な映画の上映を

今後も続けていくだそうだ。

「CINEMA AMEGO」に加えて、

逗子という土地が

ますます羨ましくなってしまう。

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