ヤブガラシ

先日、市民の森でムクゲの木の手入れをした。
今年の夏、市民の森は諸事情から満足に草刈りがされず、9月の冒険遊び場の直前にようやく人手が入った。

草刈り機は広い場所を一挙に刈るには向いているが、樹々の間に残された草は人の手を必要とする。

遊び場の合間を縫って、私たちはムクゲの木の手入れに向かった。

将来は街路樹になることを期待されているムクゲの木たち。

だが、まだ枝は細く、あろうことか何本かの木は頭を垂れている。

まるで、ぎっしりと実った稲の穂みたい。
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私たちはムクゲの木に巻きついているツタ植物を
一本、一本、丁寧に解きほぐしていく。

時には一挙にひきちぎる。

ツタを引き剥がすたび、ムクゲの木が喜んでいるのがわかる。

長いこと、髪の毛をすいてもらえなかった子どものようだ。

ごめんね、ごめんね。

心の中でムクゲの木に謝りながら、作業を進めて行くうち

私の中にまったく違う種類の考えが浮かんできた。

「私のヤブガラシはなんだろう?」

大きくなりたい樹が私だとしたら

まだ細い枝に絡みつき、その成長を阻んでいるのは

なんだろう???
​​SMXL
その夜、答えの出ぬままそんなことをぼんやりと考えていたら
ヤリのような答えが降ってきた。

私という樹を引き倒そうとしている強烈な二つのねじれ。
それは

ごめんなさい、ごめんなさい、ブログの読者様、私のファン様
はじめに謝っておくね。

「私を認めてくれる人は大した人間じゃない」

「本当にすごい人は私を認めない」

どっちに転んでも成長を阻む、恐ろしい二重拘束(ダブルバインド)。

ずいぶん過去のことなのに
振り払えていなかったんだ。

ごめんね、皆様
ごめんね、自分
もう書き換わりましたから、大丈夫ですよ。

「私を認めてくれる人は 私と縁のある人」
「私を認めない人は 私と縁のない人」

その先にはどこまでも広い世界が続いている。

あなたのヤブガラシは
なんですか?

「追記」
収穫祭でハチミツを買いに並んだ時、
メニューに「ヤブガラシ」があった。
私はう〜むと唸り、購入シートに丸をつけた。
残念ながら、売り切れてしまって手に入らなかったけれど、
後日、息子くんにこう言われた。

「ツタ植物は蜜が多いから」

悪者だけじゃないぞ、ヤブガラシ。
ただ、畑と心のお手入れは
欠かさないように。

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