7×8の答え

寝室の壁には2枚の額が飾ってある。
その二枚がどれもお金では買えないものであることに誕生日の朝、気づいた。

まだ、朝は昏い。

二枚のうち一枚は、子どもが「箱根彫刻の森美術館」の写真展で、私と岡本太郎の彫刻を写して入賞した時のもの。
もう一枚は、25年前に私の夢に出てきた少年を「おめらすZine」のイラストレーター、橘冥紗さんが絵にしてくれたものだ。
どちらもこの世でたった一枚きりの。

そのことに気づいた時、涙が出た。
自分が大好きだな、と思ってセルフハグをして眠った。

すると誕生パーティーをしている夢を見て
しばらく会っていないあの人も、この人もいて
目が覚めた時はすっかり誕生日が終わった気分になっていた。
​​SML 
その日は「槻の屋Girlish」の日。
母の誕生日をすっかり忘れた頼もしい娘は彼氏と温泉旅行に行き、
息子は学校、相方は仕事、私も仕事。

何も期待せず始めた1日は
美しいお弁当と
バースディーケーキのびっくりプレゼントに彩られた
濃厚な1日となった。
SML
SMLこれで夕飯は思いっきり手を抜ける。

さあ、Kiyomi、一体何が食べたい?
そういえば、しばらく自分の食べたいもの作ってなかったなあ。
食べ盛りの子どもと相方のために、ボリューミーなものが多かったなあ。

私、私ね、野菜いっぱい入っていて煮たやつ。
あ、そう。じゃ、豚汁にしよう!

それに、それにワイン、甘くないやつ。
ハイハイ。

そのうち近くの友人がシャンパンを届けてくれた。
相方は残業だったが、1日の締めに白ワインを一緒に飲んだ。

どうだい、いい人生じゃないか?

この誕生日で
7年周期を8回済ませた。
7×8=?

お金では買えない、私にしかできないってことをたくさん体験した。
この世に一着しかない服が、なぜか集まってくる。
最愛の群れ、仲間とともに生きている。

もういいかな、って思った。
評価とか、成長とか、真実とか。
ますます、好きなことだけやろうって。

「おんな塾 槻の屋」のテキスト「狼と駆ける女たち」の第14章に
7年周期の話が出てくる。それによると

35〜42 探索者の年齢/自己の世話をすることを学ぶこと/自己を探すとき
42〜49 初期老年期/遥かな野営地を発見すること/他者に勇気を与えるとき
49〜56 地下の世界の年齢/世界や儀式を学ぶとき
56〜63 選択の年齢/自分の世界を選び、これからせねばならない仕事を選ぶとき
63〜70 監督する女になる年齢/学んだことを すべて鋳造し直すとき

*7年周期説は他にもシュタイナーなどが唱えている。

【選択の年齢/自分の世界を選び、これからせねばならない仕事を選ぶとき】

選択! なんて素敵な響きだろう。

一粒万倍日と大赦日の誕生日に決めたことがひとつある。

妥協を減らそうって。
まあいっか、の曇りを減らし、自分の直感を磨き上げる。
未来を見つめ、社会に影響を及ぼし、次代に渡すために。

私もう選んでいいんだ!
やることやったんだ!

年齢を重なるって、なんてワクワクするんだろ。


関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP